都立日比谷高校 推薦小論文 2021年度入試(令和3年度入試)解説

このページでは、2021年1月に実施された都立日比谷高校推薦入試の小論文を解説します。

なお、事前に星進会の「教科別日比谷高校合格メソッド・小論文を読んで頂くと、以下の解説がスムーズに読み進められると思います。

こちらのページです。↓

また、ここで解説している問題は、日比谷高校のホームページで手に入れることができます。
http://www.hibiya-h.metro.tokyo.jp/SelectedEntrants/TestTheme.html
まだお持ちでない方は、このURLから入手し、一度自分の力で解いてみてから解説を読むことをオススメします。

小論文の解説では、知識・発想・文章について日比谷高校受験生のレベルに合わせることを意識しました。
つまり、この解説を読んだ日比谷高校受験生に「こんなこと知らないよ」「こんな発想できないよ」「こんな文章書けないよ」とは思わせないような内容にしたということです。
そうするとことで、この解説を読んだ皆さんが日比谷高校の推薦入試を受験する当日に実践できる「知識の活用法」「発想法」「文章作成法」を身につけられるはずです。

期待して読み進めていってください。
では、解説を始めます。

問1

まずは設問をしっかり読み、何を書くことが求められているかを考えます。
・(前提)「2飢餓をゼロにする」という目標を達成するために、「農地を増やす」という解決策を考えたときのことを書く。
・「農地を増やす」ことによって良い影響が及ぶ(=達成に近づくことができる)目標を(「2飢餓をゼロに」以外で)1つ示す。
・ 「農地を増やす」ことによってあるい影響が及んでしまう(=達成から遠ざかってしまう)目標を1つ示す。
・それぞれ、「近づいてしまう」「遠ざかってしまう」理由を答える(=「~だから。」という書き方をする。)
・合計で120字~140字で説明する⇒良い影響、悪い影響についてそれぞれ60~70字で説明する(あくまで目安)。

【考え方】
1: 良い影響
●どの目標について書くか(例)
「原因・結果の流れ」を「⇒」で表すとすると、
「農地を増やす⇒飢餓が減る⇒?」の「?」に何が入るのかを答える問題と考えられます。
それを考えるために、飢餓について中学で習ったことを思い出してみましょう。
たとえ日比谷高校であっても、入試で「中学校で教えていることと全く無関係のこと」を出題する可能性はかなり低いからです。
現時点で知識に自信がなければ調べてもOKです。
なお、その場合公民の教科書の最後の章(国際問題等について言及している章)を調べると良いでしょう。
そうすると、飢餓は
・サハラ砂漠以南のアフリカ(中南アフリカ)で主に発生している。
主な原因は、
 ・人口が急激に増加している
 ・ヨーロッパの植民地だった時代の名残でプランテーションで栽培した商品作物の輸出に依存する経済(モノカルチャー経済)が続いている
 ・農業が、砂漠化などの環境破壊による打撃を受けている
 ・干ばつなどの自然災害が発生している
 ・内戦や地域紛争が頻発している(⇒難民が発生している)
といったものです。
これらの原因(の一部)をクリアして飢餓問題を解決するということは、
・自然災害や環境破壊による影響をなんとか克服して農地を増やし、
・内戦や地域紛争の影響もなんとか克服して耕作を継続し、
・輸出用の商品作物ではなく、自分たちが消費する農作物の生産量を増やす。
⇒食料の生産量が増えることで飢餓が減る
ということです。
消費できる農作物の量が増えるということは、お腹いっぱい食べることができるようになる、ということですね。
これを、「食生活が豊かになった」「豊かな食生活ができるようになった」と呼びます。
「豊か」の反対は何でしょうか?
そう、「貧しい」ですね。
すると、「1貧困をなくそう」について書けば良いと判断できます。

●どのような理由を書くか
・上記の通り、「飢餓」と「貧困」はほぼイコールで結びついているのでかえって何を書けばよいか戸惑いますね。
しかし、実は

「農地を増やす」ことにより、「1貧困をなくそう」の達成にも良い影響が及ぶと考えられる。

これで43字です。
理由については、20字~30字=1文を加えればOKということになります。
というわけで、

「農地を増やす」ことにより、「1貧困をなくそう」の達成にも良い影響が及ぶと考えられる。農地が増えることで食料生産も増加し、人々の食生活が豊かになるからだ。

これで77字です。目安からはオーバーしています。
でも、「悪い影響」について書くときに字数が不足するかもしれません。
いったんこのまま進みましょう。

2:悪い影響
●どの目標について書くか(例)
「食料生産が増加し、人々の生活が豊かになる」。
とても良いことです。
これが何に悪い影響をもたらすのでしょうか?
これも、中学で習ったことに関連させて考えていきましょう。
そして、地理で習った「焼畑農業」という語句にたどり着けると良いです。
焼畑農業とは、
・主に熱帯地域で行われる農業
・森林や草原を焼いて農地にする
・数年で他の場所に移動する(=また別の森林や草原を焼く)
というものです。
サハラ以南のアフリカで農地を増やそうとすると、焼畑農業の規模が拡大することが考えられます。
すると、森林破壊が進むことになります。
これは、どの目標の達成に悪影響でしょうか?
そう、「15陸の豊かさも守ろう」です。

●どのような理由を書くか
「陸の豊かさも守ろう」は、「森林を守ろう」よりも広い考え方です。
つまり、陸にいる植物に加えて動物も守ろうということです。
動物についても言及したいので、理科(生物)で習った「レッドリスト」「絶滅危惧種」について思い出したいです。
人間の手による環境破壊が原因で多くの生物が絶滅した、あるいは絶滅のおそれがある状態になっているということです。
これについて、60字前後でまとめてみましょう。

まずは、文字数を気にせず書いてみることにします。

いっぽうで、「15陸の豊かさも守ろう」には悪い影響が及んでしまうと考えられる。農地を増やすことで森林破壊が進み、多くの生物が絶滅あるいはそれに近い状態になってしまうと考えられるからだ。

長いです。92字です。先ほど書いた77字と合わせると、文字数オーバーでアウトです。
77+92=169ですので、29字削らなくてはなりません。
どこを削るか考えてみましょう。

「農地を増やす」とことにより、「1貧困をなくそう」の達成にも良い影響が及ぶと考えられる。農地が増えることでと食料生産も増加し、人々の食生活が豊かになるからだ。 いっぽうで、「15陸の豊かさも守ろう」には悪い影響が及ぶんでしまうと考えられる。農地を増やすことでと森林破壊が進み、多くの生物が絶滅あるいはそれに近い状態になるってしまうと考えられるからだ。 (169字)

内容に影響がないであろう部分を削りました。
主に文末を削除して文字数を減らしていますが、「~だから」の部分は絶対に削らないようにしました。
設問で「理由を説明しなさい」と言われているからです。
これで

「農地を増やす」と、「1貧困をなくそう」の達成にも良い影響が及ぶ。農地が増えると食料生産も増加し、人々の食生活が豊かになるからだ。 いっぽうで、「15陸の豊かさも守ろう」には悪い影響が及ぶ。農地を増やすと森林破壊が進み、多くの生物が絶滅あるいはそれに近い状態になるからだ。(138字)

になりました。
これを今回の解答例とします。
もちろん、「1貧困をなくそう」や「15陸の豊かさも守ろう」以外の目標に注目した文章を書くこともできます。
(例えば、農作物の生産量が増えて人々の生活が豊かになったとしても、豊かになる人とそうでない人がでて格差が開き、「10人や国の不平等をなくそう」に悪い影響が及んでしまう、というもの。)

「私はこう書いたんだけど・・・」「僕のこれはどうなのかな・・・」
という人は是非私にご相談ください!

感想
ある目標を達成するために行った解決策が、それは実現できたものの他の分野に思わぬ悪影響をもたらしてしまう。
これは、よくあることです。
日常生活でありそうな例としては、
「英語の成績を上げるために英語の勉強ばかりしていたら、英語の成績は上がったものの数学の成績は下がってしまった。」
というものが挙げられます。
こうしたことは日常生活においても、研究活動においても、国際貢献活動においても起こりうることです。
今回、日比谷高校は「ある施策を評価する際に、メリット・デメリットの双方を考慮することができるかどうか」についてSDGsや飢餓というテーマを通して問うてきたようです。
単に知識のある・ないを問うのではなく、思考力を問うことができる問題になっています。
特に、政治の世界に進みたい人や経営者になりたい方など、リーダーを目指す人には持っていて欲しい思考力です。

問2

こちらについても、設問文から「何を書くべきか」を読み取ります。
・「図2、図3から」⇒図2と図3をヒントとして活用する
・現在の日本が世界をリードして取り組めている目標を選ぶ
・その目標を選んだ理由を答える
・その目標を達成するために、日本がどのような取組を行っているか/行えるかを書く
・その取組でどのように国際社会に貢献できるのかを書く
・それらを420字~460字で行う
ということが読み取れます。
上記を1つずつクリアしていけばあなたの小論文が完成します。

1:どの目標について書くか(例)
選ぶべき目標が満たすべき条件を考えていきます。


●まず、「日本が世界をリードしている」という条件を満たしている必要があります。
(つまり日本が得意な分野である必要があるということです。)
とすると、図2で「大きな課題有り」となっている目標は外したほうがよいですね。これは、日本の得意分野ではないでしょう。
同様に、「重要な課題有り」となっている目標も外しておきましょう。

●次に、「ここ数年で改善をしている」という条件も満たしておきたいです。
日本が、「目標を達成するための取組で」世界をリードしている必要がありますので目標達成に向けて徐々に改善しているテーマであることが望ましいです。
今度は図3を使います。
例えば、「4質の高い教育をみんなに」は、図2によると日本は「達成できている」となっています。
日本の得意分野であるということですね。
しかし、図3をみると3年連続で「達成できている」「目標達成値を超えている」となっています。
もしかしたら、ここ数年は何の取り組みもしていないかもしれません。
もしそうであれば、「世界に発信できる取組」はありませんね。
したがって、図3をみて
・ここ数年で色が薄くなる方に変化している
・動向が「↑」になっていて、日本の取組が「目標達成に向けて順調である」という評価を得ている
という条件を満たしているものを選ぶと良いです。

上記より、
・「9産業と技術革新の基盤をつくろう」
・「11住み続けられるまちづくりを」
・「16平和と公正をすべての人に」
が候補になりそうです。

では、これら3つの候補からどれを選べば良いのでしょうか。
3つ視点を紹介します。

①小論文が書きやすいかどうか、という視点
選んだ目標について小論文を書いて日比谷高校に良い点数をつけてもらうことが大事ですから、
・選んだテーマに関して日本が具体的に取り組んでいることを知っているか
・それを活かした国際社会への貢献が提案できるのか
・上記2つを考える際に、中学で習ったことを活用できそうな分野
といったことを考えて選ぶとよいです。

②図2・図3の条件を細かくチェックして選ぶ、という視点
・「継続して取り組む」となっている目標よりは最近「達成できている」に変化した目標のほうが良いのではないか
・近年、「↗」から「↑」に達成ペースが改善した目標のほうが良いのではないか
・「重要な課題あり」が「継続して取り組む」に変化した⇒取組の成果が出ていることに加え、日本もまだまだ取り組むことが多いからアピールもしやすいのではないか
といったことを考えるという視点です。
ちなみに、
上から目標9、目標16、目標11のことを指しています。
どれを選んでも、この視点での理由付けは可能ということですね。

③他国の達成度を考慮する
・「より多くの国が大きな課題を抱えている目標について発信したほうが、国際社会に大きく貢献できるだろう」という視点です。
この視点でいくと、図2の内容から、

大きな課題有り重要な課題有り継続して取り組む達成できている
目標94カ国11カ国2カ国1カ国(日本のみ)
目標112カ国5カ国11カ国0カ国
目標169カ国2カ国6カ国1カ国(日本のみ)

というデータを作成します。
すると、
・「大きな課題有り」の最多は目標16
・「大きな課題有り」「重要な課題有り」合計の最多は目標9
・達成できている国がないのは目標11のみ
といったかたちで各目標について「これを選んだ理由」を答えることができます。

以上、視点①②③からどの目標を選ぶのかを決定してください。
私は、
「9産業と技術革新の基盤をつくろう」を選びました。
理由
・視点①:「基盤」という言葉からインフラストラクチャー(インフラ)を連想し、それが含まれる社会資本という言葉につなげられた。
(「社会資本」は、公民の財政と国民の福祉を扱う単元で登場する重要語句です。)
・視点②:3年連続で「↑」(順調な割合でスコアが増加している/目標達成値を超えている)という安定性を評価した。
・視点③: 「大きな課題有り」「重要な課題有り」 となっている国の数が他の2つの候補よりも多く、取組の発信による国際社会への貢献が大きいと考えた。

2:どのような理由を答えるか
上記理由のうち、視点①で述べた理由は自分の都合によるものなので書かないようにします。
視点②③で言及した理由は図2、図3から読み取った理由なので書きます。

3:日本はどのような取組を行っているか
社会資本を整備するための取り組みを書きます。
公民での学びから、社会資本は「産業関連社会資本」と「生活関連社会資本」に分けられることがわかります。
(教科書等を参照してください。)
「9産業と技術革新の基盤をつくろう」をテーマにすると決めたので、産業関連社会資本がメインになりますが、「生活関連社会資本」に分類されているもののなかにも、産業の基盤となるものは多数存在します。(例:水道、電気、インターネット)
ですので、あまり分類は気にせずに書いて良さそうです。
具体例を列挙してみます。
・電気
・水道
・道路
・インターネット
・空港
・港湾
などが挙げられます。
ここで、社会の地理や理科の地学で「日本は地震などの災害が多い」と学んだことを活用します。
災害が発生すると、ライフライン(電気、水道、ガス、インターネット、道路など)が停止してしまいます。
そして、復旧・復興のための活動が始まります。
日本には、災害から復旧するノウハウや災害に強い社会資本を整えるノウハウがあると考えられます。

4:どのようなかたちで国際社会に貢献ができるか
災害が起きるのは日本だけではありません。世界各国で起きる可能性があります。
したがって、災害から復旧・復興する技術やノウハウは世界各国にとって役に立つものです。
また、地球温暖化による気候変動などで世界各地で災害の数が増えたり災害の規模が大きくなったりすることも予測されています。
こういったことに言及して小論文を組み立てていきます。

では、文にしていきましょう。
まず、「1:どの目標について書くか」です。

 私は、現在の日本が世界をリードして取組を発信できる目標として「9産業と技術革新の基盤をつくろう」を選ぶ。(52字)

次に、「2:どのような理由を答えるか」です。

 私がこの目標を選んだ理由は、図3から日本は2018年に目標達成に向けて順調な割合でスコアが増加し、2019年に目標を達成したことから、この分野が日本の得意分野だと判断したからだ。また、図2からこの目標に対して「大きな課題有り」「重要な課題有り」となっている国が15カ国あり、日本が2020年に目標を達成した「16平和と公正をすべての人に」の11カ国より多くなっていることから、この目標について取組を発信することは相対的に重要度が高いと考えたことも理由である。(229字)

そして、「3:日本はどのような取組を行っているか」です。

 日本は地震などの災害が多い国であるため、災害に強い社会資本の整備や災害からの社会資本の復旧に関して他国に比べて高い技術やノウハウを持っている。(71字)

さらに、「4:どのようなかたちで国際社会に貢献ができるか」です。

 今後、地球温暖化の影響から世界各地で気候変動による災害の件数増加が予想されている。そのため、日本は世界規模で被災地の社会資本の復旧や災害に強い社会資本の整備のための技術、ノウハウや人材を提供することで国際社会に貢献できると私は考えている。(119字)

文章は出揃いました。
最後に「5:420字~460字で」です。
字数については何も考えずに書いてみました。字数はどうなっているでしょうか。
すべてのパートの字数を足すと、「52+229+71+118=471字」です。

 

ここから、11字以上削らなくてはいけません。
段落変更をしている分、解答用紙におさめるためにもっと削らなくてはいけません。
削っていきましょう。

 私は、現在の日本が世界をリードして取組を発信できる目標として「9産業と技術革新の基盤をつくろう」を選ぶ。 私がこの目標を選んだ理由は、図3から日本は2018年に目標達成に向けて順調な割合でスコアが増加し、2019年に目標を達成したことから、この分野が日本の得意分野だと判断したからだ。また、図2からこの目標に対して「大きな課題有り」「重要な課題有り」となっている国が15カ国あり、日本が2020年に目標を達成した「16平和と公正をすべての人に」の11カ国より多くなっていることから、この目標について取組を関する発信することは相対的に重要度が高いと考えたことも理由であるだ。
  日本は地震などの災害が多い国であるため、災害に強い社会資本の整備や災害からの社会資本の復旧に関して他国に比べて高い技術やノウハウを持っている。 今後、地球温暖化の影響から世界各地で気候変動による災害の件数増加が予想されている。そのため、日本は世界規模で被災地の社会資本の復旧や災害に強い社会資本の整備のための技術、ノウハウや人材を提供することで国際社会に貢献できると私は考えている。

今回も、極力文章の内容自体を削らないように気をつけました。

 私は、現在の日本が世界をリードして取組を発信できる目標として「9産業と技術革新の基盤をつくろう」を選ぶ。 私がこの目標を選んだ理由は、図3から日本は2018年に順調な割合でスコアが増加し、2019年に目標を達成したからだ。また、図2からこの目標に対して「大きな課題有り」「重要な課題有り」となっている国が15カ国あり、日本が2020年に目標を達成した「16平和と公正をすべての人に」の11カ国より多くなっていることから、この目標に関する発信は相対的に重要度が高いと考えたことも理由だ。
  日本は地震などの災害が多い国であるため、災害に強い社会資本の整備や災害からの社会資本の復旧に関して他国に比べて高い技術やノウハウを持っている。 今後、地球温暖化の影響から世界各地で災害の件数増加が予想されている。そのため、日本は世界規模で被災地の社会資本の復旧や災害に強い社会資本の整備のための技術、ノウハウや人材を提供することで国際社会に貢献できると私は考えている。 (429字、20字×23行の解答用紙におさまる)

これを、今回の解答例とします。
もちろん、「11住み続けられるまちづくりを」や「16平和と公正をすべての人に」を選んで書くこともできます。
(前者なら上記の解答例と第2段落の内容はあまり変わらないですね。後者だと、日本の治安の良さなどに言及する感じでしょうか。私は16は難しそうだと考えて手を出さす、9を選びました。)

「僕が書いた文章を添削してほしい」「私の発想を膨らませるとどのような文章になるのか知りたい」など、日比谷高校推薦入試の小論文に関するご相談をお待ちしています。

感想
どのテーマを選ぶにせよ、「そのテーマを選んだ理由に対する説得力」がカギを握る問題だと考えました。
リーダーが組織の方向性などを選ぶときには、メンバーに対する「説明責任」が生じるため、その力を日比谷高校が問うてきていると考えたからです。何かを選んだとき、それを選んだ理由を論理的に説明することでメンバーを納得させ、メンバーのモチベーションを維持・向上させて組織を成長させられるかどうか。それが問われたのだろうと考えています。

今回は以上です。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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