【社会大問2】都立日比谷高校受験対策の練習問題&解説 国の特徴を選ぶ4択問題(都立共通問題)

 日比谷高校の入試において、社会と理科は他の学校と同じ問題(共通問題)が出題されます。
そんなわけで、自校作成問題である国語・数学・英語よりも高い点をとらないと合格が厳しくなります。
具体的には、90点以上をとりたいです。
2問までは間違えてOK、3問以上間違えたらアウト。
この感覚で演習してください。

この記事では、社会大問2(世界地理)の国の特徴を選ぶ4択問題が練習できます。
5パターン用意しました。挑戦してみてください。
次のア~エにあてはまる国を、①~④のなかから選んでください。

Contents

第1問

ア:国土全体が砂漠気候。羊やらくだと一緒に移動する遊牧が行われている地域がある。
イ:パンパと呼ばれる土地でとうもろこしの栽培や牛肉の生産が盛ん。
ウ:ポルダーと呼ばれる干拓地がある。チューリップの栽培が盛ん。
エ:温暖な気候。羊の飼育が盛ん。酪農も盛ん。

選択肢:①オランダ②アルゼンチン③サウジアラビア④ニュージーランド

解答・解説

解答:ア③イ②ウ①エ④

解説

ア:サウジアラビア
砂漠気候⇒乾燥帯 
らくだ⇒砂漠⇒乾燥帯
乾燥帯といえば、この選択肢のなかであればサウジアラビアですね。

イ:アルゼンチン
パンパ 
牛肉の生産(国内消費+米国輸出向け)
この2つが大きな特徴です。

ウ:オランダ
標高が低いのが特徴⇒ポルダーと呼ばれる干拓地
チューリップの栽培が有名(園芸農業)

エ:ニュージーランド
気候は温暖
羊の飼育と酪農が盛ん(隣のオーストラリアでも羊の飼育が盛ん)

第2問

ア:東部にケベック州がある。水力発電の発電量が多い。
イ:ダイヤモンドや金などのレアメタルの産出量が多い。
ウ:鉄鉱石、石炭、ボーキサイトなどの産出量が多い。日本との貿易が特に盛ん。
エ:鉄鉱石の生産量が多い。さとうきびからつくるバイオエタノールの生産が盛ん。

選択肢:①南アフリカ共和国②オーストラリア③ブラジル④カナダ

解答・解説

解答:ア④イ①ウ②エ③

解説

ア:カナダ
東部のケベック州は、歴史的経緯からフランス系住民が多いことで有名です。
「水力発電」はカナダを示す重要なキーワードです。

イ:南アフリカ共和国
金・ダイヤモンドなどのレアメタル
から判断します。南アフリカ共和国のみならず、近隣の国が地図で指し示された場合も「レアメタル」で反応できるようにしましょう。
また、「生産量・流通量が少ない金属をカタカナ5字で何というか?」⇒「レアメタル』は大問1で頻出です。

ウ:オーストラリア
資源が豊富で、石炭・鉄鉱石・天然ガス・ボーキサイト・金といった資源から3つほどヒントとして示されることが多いです。
どれがヒントでも反応できるように、全部覚えておきましょう。
日本と距離が近いことから、貿易額が多くなっています。
また、日本とオーストラリアは経度がほぼ同じため時差がほぼ生じません。
これが、日豪両国の観光客にとって好まれていて、日本からオーストラリア、オーストラリアから日本への観光客が多い要因となっています。

エ:ブラジル
鉄鉱石の生産量が多いです。
そのため、同じく鉄鉱石の生産量が多いオーストラリアとセットで出題されることが多くなっています。
ブラジルの特徴として、バイオエタノールの生産が盛んなことが挙げられます。
バイオエタノールとは、さとうきびやとうもろこしからつくったアルコール燃料です。

第3問

ア:国土のほぼすべてが熱帯。世界に二つある造山帯の両方が含まれる。
イ:国の中央部にグレートプレーンズやプレーリーが広がっている。
ウ:国土が日本の約23倍。世界で最も流域面積の大きい河川が流れている。セルバと呼ばれる熱帯雨林が広がっている。
エ:国土面積が日本の約45倍。国土の大部分は冷帯や寒帯。

選択肢①ロシア②インドネシア③ブラジル④アメリカ合衆国

解答・解説

解答:ア②イ④ウ③エ①

解説

ア:インドネシア
インドネシアは国土のほぼすべてが熱帯に含まれています。
世界地図に赤道を書くことができればその事実には気付けるので、赤道を書き込めるようになっておきましょう。
また、環太平洋造山帯とアルプス・ヒマラヤ造山帯も世界地図に書き込めるようにしておきましょう。
そうすると、この問題は確実に選べますね。
また、「オーストラリアが環太平洋造山帯、アルプス・ヒマラヤ造山帯どちらも通っていない」ことも頻出なのでついでに覚えましょう。

イ:アメリカ合衆国
今回、消去法を使うとしたらここだと思います。
アメリカ合衆国の地形が西から
ロッキー山脈(なだらか)⇒グレートプレーンズ⇒プレーリー⇒アパラチア山脈(けわしい)
となっていることは覚えておきましょう。

ウ:ブラジル
世界で最も流域面積の大きい河川はアマゾン川です。覚えておきましょう。

エ:ロシア
国土面積が世界一広い国がロシアです。
国土の大部分が冷帯や寒帯となっています。
これも赤道を世界地図に書き込めば、赤道から遠いことで寒い気候であると判断できるようになります。

第4問

ア:人口が約2億人。一人あたり国民総所得がこの4カ国のなかで最も低い。
イ:ポルトガルの植民地だったので、ポルトガル語が公用語。人口が約2億人。
ウ:全土が熱帯気候。仏教徒が多い。
エ:マヤ文明、アステカ文明が栄えていた。スペインの植民地だったためスペイン語が公用語。

選択肢①メキシコ②ブラジル③タイ④ナイジェリア

解答・解説

解答:ア④イ②ウ③エ①

解説

ア:ナイジェリア
ナイジェリアは世界で7番目に人口が多い国です。(2021年現在。人口増加率が高いため、どんどんランキングがあがっているのも特徴。)
また、アフリカの国の特徴として、GDPや一人あたりGDPなどの数値が低いことが正解へのヒントとなることが多いです。

イ:ブラジル
中南米はスペインの植民地だった時代があり、スペイン語が公用語だったが、ブラジルはその例外として覚えましょう。
ブラジルはポルトガル語。
ブラジルは世界で6番目に人口が多い国です。

ウ:タイ
タイには仏教徒が多いです。
世界地図に赤道が引ければ、タイが熱帯であることには気付けますね。

エ:メキシコ
先程書いた通り、 中南米はスペインの植民地だった時代があり、スペイン語が公用語だったが、ブラジルはその例外として覚えましょう。
マヤ文明やアステカ文明が現在のメキシコで栄えた文明であったことも覚えておきましょう。

第5問

ア:牛の飼育が盛ん。
イ:高緯度の割に温暖な気候である地域がある。社会保障制度が充実している。
ウ:ドナウ川が流れている。
エ:国土の大部分が砂漠気候。世界最長の河川がある。観光客が多い。

選択肢①アルゼンチン②エジプト③ルーマニア(東欧)④スウェーデン(北欧)

解答・解説

解答:ア①イ④ウ③エ②

解説

ア:アルゼンチン
これは第1問の復習ですね。

イ:スウェーデン(北欧)
「社会保障制度が充実」は北欧を示すヒントとして使われることが多いので覚えておきましょう。
「 高緯度の割に温暖な気候」はヨーロッパの大西洋岸を示すヒントとして使われることが多いです。こちらも覚えてください。

ウ:ルーマニア(東欧)
今回、消去法を使うとしたこれですね。
ドナウ川はドイツから東欧に向かって流れている川です。
ドイツまたは東欧を示すヒントとして使われます。

エ:エジプト
国土の大部分が砂漠気候です。サウジアラビアの近くなのでセットで覚えてしまいましょう。
世界最長の河川・ナイル川があります。
ピラミッドなど古代エジプトの遺跡が有名であり、観光客が多いです。

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