2023年度都立日比谷高校合格 W.Yくん インタビュー

Q. 星進会に入塾したきっかけは何ですか?

A. もちろん日比谷に受かりたいという気持ちが第一でした。しかし、私はもう一つ理由がありました。自分は中学 2 年生まで、野球で高校に入ろうとしていたため、スポーツ推薦も受験しようと考えていました。

そのため、一般推薦や一般入試のことについては、全く勉強をしておらず、知識を何も持っていなかったので、このまま受験勉強に突入することが不安でした。そのため、受験とは何か、どう受けるのか、何が必要なのか、ということを知りたかったことが大きな理由です。

Q. 星進会で行ったことを教えてください。

A. 時系列で紹介いたします。

・前期中間考査の対策

取り組むべき課題やテストの範囲を伝え、先生と一対一の面談で日ごとの予定を具体的に立てました。

・都立そっくり模擬の対策

中学生のこれまでの勉強がしっかり身についているか曖昧だったため、自校作成に類似した問題に挑む前に、都立共通問題から準備をし始めました。そのために、8/28 の都立そっくり模擬受験まで、先生のおすすめ教材などを利用しながら、勉強をしていきました。

・前期期末考査の対策

上記前期中間考査での内容と同様です。

・漢字検定、数学検定、英語検定準 2 級の取得

推薦で有力であることを、「本校の希望する生徒の姿」から知り、上記 3 つの検定の準 2 級の取得を目指し、勉強しました。先生から、CBS という受験の形態を教えていただいたことが非常に助かりました。先生に教えていただいた勉強法を軸に勉強しました。

・都立自校作成 V 模擬の対策

8/28 の都立そっくり模擬の以降は、都立自校作成模擬を受け始めました。進研ゼミの通信教育を受けていたので、受験 Challenge と呼ばれる都立受験の対策専用の教材と、先生からおすすめされた教材、自校作成の高校の過去問を利用して対策をしました。最初から日比谷高校の問題は解かず、具体的に言うと、墨田川高校、新宿高校、戸山高校、日比谷高校という風に段階を踏んで問題の難易度を上げていきました。

・推薦入試の対策

面接と小論文の対策をみっちり行いました。面接は、先生と直接の練習に加え、ZOOM での練習も行いました。また、先生から共有をしていただいた Google スプレッドシート「面接想定問答集」を活用して、どのような質問がされるかを大まかに把握し、自分で考えた派生の質問もそこに書き込んで、対策することができました。そのシートは面接直前にも読みました。小論文は、当時ホームページに投稿されていた過去 8 年分の小論文の問題をそれぞれ 3 周(計 24 回)して、毎度先生に添削をしてもらいという風に練習しました。また、先生から社会や理科の用語、毎日のニュースにも目を通しておくことというアドバイスもいただきました。

Q. 試験・合格発表日について教えてください。

A. 私の覚えている範囲で説明させていただきます。前日に、持ち物チェックを 3 回行いました。中でも、受験票は、ファイル、定期入れ、マスク入れ、ポケットなど、万一のために入れられるところに入れて、大量に持って行ったことを覚えています。

当日は、指定された集合時間の 30 分前に到着するようにしました。門に入ると受験票を確認し、推薦入試の要項(次第)が書かれたプリントを渡す担当の先生がいらっしゃいました。書かれた通りの教室に行き、自分の受験番号のシールが張られた席に座りました。面接が始めるまでは、全員面接と小論文の対策をしていました。所定の時間になると、面接会場である教室へ向かい、面接が始まります。終了後、自分で教室に戻り、小論文開始を待ちます。

小論文終了後、各自解散となります。監督の先生は、「緊張しないでくださいねー」と声をかけてくださる、やさしい方でした。合格発表は 2/2、8:30 から始まりました。私の家族は私の発表のために、ぎりぎりまで家にいてくれました。そして、4 人全員で発表を見ました。「合格」という文字を見たとき、飛び上がって父に抱きつきにいったことを今でも覚えています。あこがれていた日比谷高校に合格し、そこで三年間を過ごせることが何よりもうれしかったです。そして、受験のストレスから解放されてうれしかったです。母はそんな自分を見て、「人生で一番喜んでいた」と話してくれました。

Q. 今後の抱負(日比谷高校入学後、卒業後)について教えてください。

A. 私は中学 3 年生から勉強を本格的に始めました。それまでは、勉強は定期考査のときに少しするぐらいで、一日の勉強時間が 30 分に満たないことなどざらでした。その分、休日のクラブチームでの野球や行事に全力を尽くす生活を送っていました。日比谷高校の生徒は、中学 1 年生から勉強に勤しみ、塾に通い、日比谷を目指してきた、トップ校を目指してきたという人が大半です。それゆえ、海外をはじめ、たくさんの経験をしてきた同学年の人たちとともに学校生活を送ることができます。そんな生徒のみんなと送ることのできる学校生活はとても刺激的で、学べることがたくさんです。そんな人たちの中で私が輝ける場所は、勉強ではなく、行事関係だと考えています。自分なりにではありますが、中学 2 年生までは、本気でプロ選手を目指して生計を立てるつもりでした。勉強などつゆ知らず、スポーツや行事に死力を尽くした経験があります。集団として同じことを助け合いながら取り組んでいくすばらしさを学びました。

私は三大行事(体育大会、合唱祭、星陵祭)と部活動(野球部)で中核を担い、積極的に参加してクラス、学年、そして学校を巻き込んでいける存在になることを目指しています。勉強では味わうことのできない、行事と部活動のすばらしさや、この高校 3 年間だからこそできることを存分に味わいたいと考えています。志望大学についてです。第一志望は東京大学理科三類、第二志望は東京大学理科二類というところまでは考えています。今は部活に熱中していて、大学についてはほとんど考えていません。ですが私は将来、医学研究者になりたいと考えています。日本で一番の大学で、勉強をしたいです。研究をしたいです。

Q. 日比谷高校の受験を考えている方々に一言お願いします。

受験についてのメッセージです。

勉強内容や対策方法についてではない、少しばかげたように聞こえる話をします。それは、受験においてのトイレの重要性です。私は一般推薦に強い思いがあったので、面接練習を約 15 回、小論文を 24 回練習しました。ここまで練習すれば大丈夫だろうと思って受験に臨みましたが、やはり緊張して、頭に浮かんだことと違うことを話してしまったり、伝えたいことと少しニュアンスが変わったことを話したりしてしまいました。そこで焦って、「まずい落ちたかも」とか、まだ試験が終わってもいないのに考えてしまいました。ライバルたちが周りにいる教室で一人絶望していた時、トイレの個室に行きました。そこで、初めて受験会場に入ってから一人の空間を作ることができました。

そこで、「終わったことはしょうがない、あとはリラックスして臨むだけだ」と完全に気持ちを切り替えることができました。そして臨んだ小論文は結果的には高得点で、推薦入試を突破に大きくかかわりました。受験会場では、試験監督が怖そうに見えます。受験者がみんな、総理大臣に見えます。でも大丈夫です。あなたも総理大臣です。そんな風に思うために、一人の空間を作れるトイレはとても大切だと今回非常に強く感じました。

気持ちについてのメッセージです

先ほども述べましたが、私は中学 3 年生から本格的に勉強を始めました。それも、大半は定期試験の勉強と検定の勉強をしていたため、受験の勉強として費やした期間は 5 か月にも満たないと思います。しかし今私は、日比谷高校の生徒の一人として、学校生活を送ることができています。日比谷に合格できるかできないかに、時間の長さは相関がないとは言えませんが、気にすることではないと思います。

私ははじめ、1 番になりたいという思いで日比谷高校を志望校にしました。のちに学校説明会に参加して、日比谷高校の生徒が楽しそうに日比谷高校のことを話す姿を見て、「日比谷が本当に好きなんだな」と強く感じました。そんな和の一員となって、人として大きく成長したいが最終的な志望動機でした。

どんなことでも、自分が信じた道をまっすぐ突き進むと、必ず報われる時が来ると思います。私は中学 3 年生から勉強を始めたので、友達から本当に行けるのかと少し馬鹿にされたこともありました。ですが、将来自分が求める姿は、今の自分を突き動かしてくれます。先生をはじめ周りの人からいただく言葉や、出会いすべてに意味があると信じて、真摯に向き合うと、成長することができると思います。あくまで参考に、頑張ってください。応援しています!!