都立高校 一般入試問題・社会 2021年度入試(令和3年度入試)解説

この記事では、2021年2月に行われた都立高校入試の社会を解説します。

社会は「暗記科目」なのですが、都立高校入試は思考力が問われる問題が多く出題されるという特色があります。
したがって、安定して90点以上をとるためには
・覚えることと覚えなくていいことの区別
・解答にたどり着くまでの思考回路
・知っておくと便利なコツ
などが必要となります。

この記事では、都立の自校作成校入試を控えた受験生を中心に、都立高校入試の社会で90点以上をとるための情報を紹介していきます。

問題を解説するというスタイルをとっておりますので、

事前に自力で問題を解いてからこの解説記事を読む

ことを強くオススメします。

Contents

大問1

都立高校入試社会の大問1は小問集合です。
例年、地理、歴史、公民から1題ずつ出題されます。
2021年は歴史が2問出題されました。

問1

・Ⅱの資料によると、集合場所が「駅前交番前」になっています。
つまり、
①駅前
②交番前
で集合しているはずです。
駅前=駅の近く、ですから、駅の近くに交番(地図記号はX)を探します。
集合場所(起点)は●なので、ア、イ、エが候補として残ります。(ウが正解の候補から外れます。)

・同じくⅡの資料によると、移動距離は約4.1kmになっています。
Ⅰの地図の右下に実際の距離500mが地図上ではどのくらいになるのかが示されています。
これ8つ分が4kmになるはずです。(500m=0.5km。0.5×8=4。)
そうすると、イとエは移動距離が短いことがわかります。
アが答えなのでは?と考えられます。

・同じくⅡの資料に、痕跡1「大手町」とあります。
地図上から「大手町」を探します。
アが答えではないかと思っているので、アのルート付近を探します。
すると、市民会館の下に「大手町」の文字を発見することができます。
これで、「アで間違いなさそうだ!」と思うことができます。

よって、答えはアです。

注意
痕跡2「高塔」の地図記号は、知っておくと便利かもしれませんが上記のように知らなくても解けると思いますので覚える必要はないと思います。
いくつかの中学生向け教材に載っている「主な地図記号」を確認しましたが、高塔の地図記号は載っていませんでした。
グーグル検索などで高塔の地図記号を確認することは簡単にできますが、なんでもかんでも覚えようとしていてはキリがありません。
よって、ここでは、高塔の地図記号は覚えずに上記の方法で正解を特定できるようにしてください。

問2

都立高校入試の歴史では、人物・出来事・建造物などの「時代の特定」(何時代の人・物であるかを特定すること)が非常に重要です。

今回、選択肢は
ア:法隆寺⇒飛鳥時代
イ:金閣⇒室町時代
ウ:平等院鳳凰堂⇒平安時代
エ:東大寺⇒奈良時代(南大門の再建は鎌倉時代)
となっています。
全部時代がバラバラですね。

では、与えられている文章はどうでしょうか?
「平安時代中期」
とあります。
はい、これで確定です。
答えはウです。

都立高校入試の歴史では、時代の特定だけで正解できる問題がたくさんあります。
単語やフレーズが何時代を指すのかを整理して覚えていきましょう。

なお、都立高校入試での日本の歴史の時代区分は

こちらのページにまとめておきましたので、是非ご活用ください。

問3

問2と同じく、時代を特定すれば正解できる歴史の問題です。

選択肢は、
ア:雪舟⇒室町時代
イ:葛飾北斎⇒化政文化(1800年頃)
ウ:菱川師宣⇒元禄文化(1700年頃)
エ:狩野永徳⇒安土桃山時代
となっています。

そして、与えられている文章に
「江戸を中心として町人文化が発展する」
とあります。
これは、化政文化の特徴です。
よって、答えはイになります。

元禄文化・化政文化は時代区分ではありませんが、頻出であるためそれぞれ
・元禄文化=1700年前後
・化政文化=1800年前後
と整理して覚えておいてください。
また、人物・ジャンルの区別(「近松門左衛門は元禄文化の人!」など、人物や盛んになったジャンルがどっちに属するのかの区別)を覚えるようにしてください。

問4

「労働条件」「労働時間」について定めている法律は労働基準法です。

都立高校入試では数年に1回出題される頻出事項なので、必ず覚えておきましょう。

大問2

都立高校入試社会の大問2は世界地理の問題が出題されます。
世界の主要な国・地域の気候や産業などの特徴に関する知識を使って解いていきます。

問1

ア~エの雨温図のうち、特徴的なものについてA~Dのどれにあたるのかを特定していきます。

雨温図イ

・年平均気温が27.4℃
・降水量が多い
以上の特徴から、イは熱帯気候の雨温図、つまりCの雨温図であると判断します。

雨温図エ

・1月や12月の気温より6月・7月の気温のほうが低い(=気温のグラフがVの字のかたちになっている)
この特徴から、エは南半球の都市の雨温図、つまりAの雨温図であると考えます。

雨温図アと雨温図ウの比較

・アのほうが年平均気温が低い
BとDの比較
・Bはカナダ⇒冷帯⇒年平均気温が低い
・Dはヨーロッパ⇒「暖流と偏西風の影響で、高緯度の割に温暖である」と言われるイギリスやフランスにも近い
以上から、
気温の低いアがBであると考える。
つまり、ア~エの雨温図とA~Dの都市の対応は、
A:エ、B:ア、C:イ、D:ウ
である。

続いて、Ⅱの表のデータについて、ア~エのどれがA~Dに対応しているのかを考えます。
ここでも、特徴的なデータから順に考えていけばよいです。

米の生産量が多い⇒アジアの国である⇒C

とうもろこしの生産量が多い⇒アルゼンチン(パンパでのとうもろこし生産が盛ん)=A

ウとエの比較

・エのほうがじゃがいもの生産が多い⇒ドイツはじゃがいもの生産が多い⇒エがD

以上から、
A:イ、B:ウ、C:ア、D:エ
である。

問2

P:ブラジル
Q:ベトナム
R:トルコ
S:アフリカのどこかの国
について、ア~エのどのデータや文が当てはまるのかを考える問題です。

・コーヒー豆の生産量が多い
・流域面積の大きい河川がある(アマゾン川)
・牛
⇒P(ブラジル)

・稲作
・フランス(フランスが旧宗主国)
⇒Q(ベトナム)

・海峡⇒陸と陸に挟まれて海が狭くなっている部分⇒地図から探すことができる⇒Rであると判断できる
・帝国⇒オスマン帝国⇒R
・羊肉⇒イスラム圏⇒R
上記いずれかで判断できればOKです。

消去法でエはS。
都立高校入試の社会では、消去法も有効な解答手段です。

問3 

資料Ⅲからのヒント①ア~エの特定

・「日本の果実の輸入額が3倍以上に増加した」
⇒資料Ⅰを参照すると、ア・エが◯でイ・ウが×であることがわかる。(ウは2019年の)

資料Ⅲからのヒント②W~Zの特定

・牧羊が行われている⇒選択肢のなかではニュージーランドが牧羊で有名⇒Xであると判断する

「輸出額が多い上位3位までの貿易相手国」の対処法

・アメリカ・中国・日本をデータから消す
・残った国と距離が近い国を選ぶ

ア:オーストラリアが残る⇒近い国はX(ニュージーランド)
イ:オランダが残る/ウ:すべてヨーロッパの国⇒すべてヨーロッパであるウがZ(スペイン)である
エ:カナダ(とドイツ)が残る⇒近い国はW(メキシコ)
⇒ニュージーランドはア

以上から、アとXが正解である。

大問3

都立高校入試社会の大問3は日本地理の問題です。
各都道府県の気候や産業に関する特徴の知識を駆使して正解にたどり着きましょう。

問1

A:千葉県
B:富山県
C:高知県
D:福岡県
のうち、どれがア~エのどのデータ・文にあてはまるのかを選ぶ問題です。
分かりやすい選択肢から順に決めていきましょう。

・「ローム層」⇒「関東ローム層」というくらいなので、関東にある都県が正解になります。この問題では、Aのみが関東です。

・「冬期に降水が多い」⇒日本海側にあることがわかる⇒B
・「扇状地」「医薬品」⇒これも富山県の特徴である。

・県庁所在地の人口が多い(エの千葉市より多い)⇒地方中核都市である⇒D(福岡)
・干満差の大きい干潟のある海に面している⇒有明海に面している⇒D

・「沖合を流れる暖流」
・「気候が温暖」
・「園芸農業」
⇒黒潮と促成栽培が有名なC(高知県)

と、すべて決定することができます。

問2

この問題も、決めやすい選択肢から決めていきましょう。

①:「砂丘」「果樹栽培」「漁港」⇒鳥取県(果樹栽培は梨、漁港は境港)
⇒Z
②:「中小工場」は大阪の特徴である。

①:世界を代表する輸送用機械関連企業(輸送用機械といえば自動車、自動車といえば愛知県)
②:石油化学コンビナート/岬と入江が入り組んだ地形(=リアス式海岸)/養殖業
⇒①が愛知県、②が真珠の養殖などが有名な三重県と考えられるのでY

②:石油化学コンビナート/鉄道輸送量が多い⇒鉄道で通勤・通学する人が多い=三大都市圏またはその周辺
⇒大阪はウ、名古屋はエで登場済み
⇒アは首都圏=Xである

消去法でWと判断できる
①:「南北に走る高速道路」「電子工業」⇒岩手県
②:「稲作」⇒東北地方(や、この問題の選択肢にはないが北陸地方)ではないかと考えられる

このようなかたちで、すべて決定できます。

問3

この問題は記述問題です。
都立高校入試では、社会(と理科)ではどの高校も同じ問題を出題します。
しかし、記述問題の採点基準は学校が独自に設定してよいことになっているそうです。
したがって、日比谷高校をはじめとする自校作成校では採点基準が厳しめにつくられている可能性が高いです。
本番で減点されない記述を目指して、記述問題の対策を行っていきましょう。

地図の変化を読み取る

・畑が住宅地になった(Ⅰの「宅地造成中」にも注目する)
・住宅が増えた=住む人の数が増えた
⇒なぜ?
⇒答えはⅢにある

Ⅲの略年表を読み取る

・鉄道の開通・駅の開業⇒東京都(大手町)までの所要時間が短くなり、直通で行けるようになった

以上より、 解答例は
・変容:「畑だった土地の宅地造成が完了して住宅地になり、人口が増えた」
・要因:「近隣で鉄道が開通し、駅が開業したことにより東京への通勤や通学における利便性が向上した。」
とします。

今回の記述問題で活用する知識は、
・「畑」の地図記号
・千葉は昼夜間人口比率が低い⇒電車を利用して東京に通勤・通学する人が多い
です。
都立高校入試の社会で出題される記述問題では資料の読み取りがメインですが、知識の活用も非常に重要です。

大問4

都立高校入試では、

問1

4つの文を時代の古いものから順に並べる問題です。
人物などの固有名詞や時代の雰囲気・特徴をヒントにして各文の時代を特定し、それを古いものから順に並び変えます。

・「足利尊氏」⇒室町時代

・「桓武天皇」⇒平安時代(貴族)

・「中大兄皇子」「白村江の戦い」⇒飛鳥時代

・「北条義時」「承久の乱」「六波羅探題」⇒鎌倉時代

以上を古いものから順に並べると
ウ⇒イ⇒エ⇒ア
となります。

なお、北条・足利・徳川は名字だけでも時代を判断できます。
北条は鎌倉時代、足利は室町時代、徳川は江戸時代です。

問2

Ⅲの文は
・「外国へ日本の船を行かせない」
・「日本人を外国へ渡航させない」
という内容です。
これは、「鎖国」ですね。
鎖国といえば、
・時代は江戸時代(初期)
・関連する場所は長崎(出島)
⇒年表では、イが江戸時代初期、長崎はDです。

問3

1923年=1920年前後⇒大正時代です。
大正時代について述べている文を選びます。

ちなみに、「大変災」「復興」とあるのは関東大震災およびそこからの復興のことです。

「新橋・横浜間に鉄道が開通」「洋風れんが」⇒明治維新期

「イギリスと同盟を結ぶ」=日英同盟⇒日清戦争・日露戦争期

「大日本帝国憲法」⇒明治維新期

「バスの車掌やタイピストなどの新しい職業に就く女性が増えた」⇒大正時代
※これは固有名詞を含まないフレーズですが、都立高校入試対策上ではとても重要です。
必ず覚えておいてください。

問4

年表中の4か所にあてはまる文をいれる問題です。

A:大正時代
B:第二次世界大戦期
C:戦後復興期
D:高度経済成長期
となっているので、ア~エの文がそれぞれどの時代のことを書いているのかを考えます。

「普通選挙法」「満25歳以上の男子」⇒大正時代

「急速な経済成長」「公害」「公害対策基本法」⇒高度経済成長期

「農地改革」「教育基本法」⇒戦後復興期

「日中戦争」「国家総動員法」⇒第二次世界大戦期

以上から、
A:ア、B:エ、C:ウ、D:イ
です。

大問5

都立高校入試の社会大問5では、公民が出題されます。
他の大問に比べて、知識をそのまま答える問題が多いのが特徴です。

問1

地方公共団体の仕事を選ぶ問題です。

条約の承認:国会の仕事です

政令の制定:内閣の仕事です

条例の制定:地方公共団体の仕事です
今回は、ウが正解となります

憲法に適合するかしないか=違憲立法審査権:裁判所の仕事です

問2

住民が地方公共団体に対して行使できる権利について書いてある選択肢を選ぶ問題です。

「有権者の一定数以上の署名を集めることで議会の解散、首長及び議員の解職、事務の監査などを請求できる」
⇒地方自治における直接請求権のことです
⇒これが正解です

「最高裁判所の裁判官を審査する」=国民審査
⇒国民が裁判所に対して行使できる権利

「予算の議決」「首長に対する不信任決議」
⇒地方議会の権利です

「国政に関する調査を行う」⇒国政調査権は国会の権利です

問3

記述問題です。
この問3は問題文が長いですね。
9行あります。
この問題の設問は、私たちに何を要求しているのでしょうか。
まとめてみましょう。
・法律改正数の動きについて答える
・「1995年から2014年までの期間」と「2015年から2019年までの期間」を比較する
・地方分権改革の推進手法に着目する
・毎年の法律改正の有無に着目する
・毎年の法律改正数に着目する
要求が5つあります。

そこで、法律改正数の動きについて、以下のようなかたちでⅠのグラフやⅡの文章の内容を整理してみましょう。

1995~20142015~2019
地方分権改革の推進手法国が主導
短期集中型
地方自治体が考え提案する
長期継続型
毎年の法律改正の有無
毎年の法律改正数多い年は多い毎年少しずつある

このようになりました。
これをまとめます。

解答例
地方分権改革について、国主導の短期集中型から地方自治体が考え提案する長期継続型の推進手法に変化してきている。また、特定の年に多くの法律を改正していたが、それまでより少ない数の法律を毎年改正していくやりかたに変化した。

大問6

都立高校入試の社会大問6は総合問題です。
世界地理、日本地理、歴史、公民の知識を総動員して解きます。
(日本地理の知識はほとんど使いません)

問1

世界地理と歴史の融合問題です。
中学校の歴史は日本の歴史がほとんどです。
しかし、海外の動向についても少し学んでいます。
「日本が○○時代だったころ、世界では・・・」といった感じです。
世界でおきた出来事のうち、その後の世界に大きな影響を及ぼした&日本に影響を与えたものが出題されています。

古いものから順に並べる問題は、日本の時代区分に対応させていけば解けます。

「イギリスでの産業革命」⇒江戸時代(改革期)
産業革命では蒸気機関が発明されました。
蒸気機関で動く船、機関車、工場の機械などが発明されて世の中がどんどん便利になっていきました。
そして、イギリスや他のヨーロッパは、産業革命の成果を利用して海外への侵略を本格化させ、植民地を増やしていきます。
そして、イギリスによるアヘン戦争やアメリカによる日本開国につながっていくわけです。
これが、イギリスの産業革命がペリーがくる江戸時代(幕末)の1つ前の時代である江戸時代(改革期)であることの説明です。
江戸時代(改革期)のヨーロッパでは、他にも
・フランス革命
・アメリカ独立
といった出来事が起きています。
一緒に覚えておきましょう。

「アメリカ合衆国で南北戦争」⇒江戸時代(幕末)
アメリカ合衆国はペリーを日本に派遣し、日本を開国させました。
その後、欧米列強は日本と貿易をすることになります。
その際、日本との貿易が一番多かったのはイギリスであり、日本を開国させたアメリカ合衆国ではありませんでした。
なぜアメリカは、自らが開国させた日本との貿易を積極的に行わなかったのでしょうか。
その理由が、南北戦争です。
アメリカは南北戦争への対応に追われていて、日本との貿易をあまり積極的に行うことができませんでした。
このつながりを覚えておけば、「アメリカの南北戦争は幕末」という知識を忘れることがなくなると思います。

「第一次世界大戦」⇒大正時代
これについては、日本も参加しているイベントなので問題ないと思います。

「オランダがアジアへ進出」⇒江戸時代(初期)
江戸幕府が鎖国をした際、ヨーロッパの国のうち唯一オランダだけが江戸幕府との交流を継続しました。
そのことと関連させて覚えておきましょう。
なお、高校の世界史では「17世紀はオランダの世紀」と習います。
オランダの全盛期は17世紀なんですね。

以上を古いものから順に並べると、
エ⇒ア⇒イ⇒ウ
となります。

問2

ほぼ世界地理の問題です。
わかりやすい選択肢から決めていけばOKです。

・「標高が3000mを超える都市」:南米に多く見られます
・「スペイン人により建設」:大航海時代にスペイン人が中南米に進出した関係で、ブラジル以外の中南米諸国の旧宗主国はスペインです。(ブラジルの旧宗主国はポルトガル)
よって、アはAです。

・「イスラム風の」:イスラム教の勢力が強いのは
①アラビア半島およびその周辺②北アフリカ③マレーシア・インドネシア
です。
イスラム教は「砂漠の宗教」と呼ばれることもあります。
なので、上記①②③のうち①アラビア半島およびその周辺②北アフリカは砂漠地帯・乾燥した気候となっています。
よって、イはDです。

・「国際連盟の本部が置かれた」(ジュネーヴ)
・「腕時計などの精密機械の生産が盛ん」
⇒スイスのことなので、エはCです。

・消去法でOKです。
・カナダのうち、東のほうのケベックにはフランス人が多く、現在でもカナダはフランス語を公用語の1つとしています。
カナダは「英語圏の国」というイメージが強いと思いますが、東部を中心にフランスとの関係も深いことを覚えておきましょう。
というわけで、ウはBです。

問3

歴史のうち、第二次世界大戦後の経済史を扱っています。
経済の歴史を理解するには、公民で学ぶ経済用語の知識や理解が必要になります。
そういった意味で、この問題は歴史と公民の融合問題であるといえます。

①知識で解く方法
・「株価や地価が高騰する好景気となり」=バブル景気⇒1989年頃⇒イ

②資料読み取りで解く方法
・「前半は経済成長率が上昇傾向」⇒ウ、エは×
・「後半に経済成長率が一時的に下降した時期がある」⇒アは×
以上から、イが正解と判断できる。

上記①②のいずれかの方法で正解にたどり着いてください。

今回の解説は以上です。
都立高校入試の社会では、すべての学校で同じ問題を使います。
日比谷高校などの自校作成校を受験する場合は、90点以上をとることが求められます。
・知識の抜けや漏れを無くすこと
・知識の応用・活用の幅を広げておくこと
・知識を基にした推理の練習をしておくこと
が大切です。
自校作成問題である国語・数学・英語とはまた別のプレッシャーがかかる科目ですが、頑張って対策していきましょう。

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