7月実施のVもぎ社会で高得点を取るための準備~時間がなければ〇〇をやれ!~

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7月のVもぎ社会対策

日比谷高校志望の皆さん、こんにちは。
日比谷高校受験対策専門塾・星進会の諏訪です。

6月第4週は多くの学校で定期テストが終わるタイミングです。
「さあ、7月のVもぎに向けた準備だ!」
というタイミングですね。

そうしたなかで、
「社会の対策は何から手をつけたらいいか分からない」
「社会の対策として何を覚えたらいいか教えてほしい」
という質問をいただきました。

この記事は、その質問への「アンサー」として書いたものです。
最後まで読んでいただくと、7月のVもぎで必要となる対策が分かります。

この記事は何を書いたものか

ある年の7月に実施されたVもぎ社会の問題を題材にして、「どのような知識があれば正解ができたか」「何を覚えればいいのか」といったポイントを書いていきます。

その前に確認事項を2つほど。

①問題構成における都立高校入試本番との違い

最大の違いは、

都立高校入試本番公民が出題される
7月のVもぎ公民が出題されない

という点です。

このことから、7月のVもぎでは

歴史の配点が高くなる

傾向にあります。

江戸時代までで大問1題、幕末~日露戦争期までで大問1題が出題されることが多いです。

②7月のVもぎまでに時間がない人は・・・

ずばり、
幕末~日露戦争期までの歴史の復習を優先的に行ってください。
この短い範囲から大問1つ分出題されることが多いです。
効率よく点数を上げることができます。

ここまでいかがでしょうか。
ここから本編です。
ある年の7月のVもぎで、どんな知識が求められたかを書いていきます。

大問1

問1

地形図の読み取り問題が出題されました。
地図上から
・「城跡」の地図記号
・「東雲神社」という固有名詞
・路面電車の線路
・南の方角
・ゆるやかな上り坂
を探すことができるかどうかを問う問題でした。

一番難しいのはゆるやかな上り坂ですね。
ゆるやかな坂には等高線が間隔が山の他の箇所より広くなった状態で存在しています。

地形図の問題は都立高校入試の過去問やVもぎの過去問(進学研究会のサイトで販売されています)のものを解いて練習するのがベストです。

問2

以下の情報に当てはまる人物を答える問題でした。
・江戸幕府の3代将軍
・参勤交代の制度を整えた
・鎖国の体制を固めた

答えは徳川家光です。

こうした、人物の業績からその人物が誰なのかを答える問題が頻出です。
対策としては、受験研究社の『詳説用語&資料集社会3600』などの用語集に載っている人物のうち、最頻出とされている人物(『詳説用語&資料集社会3600』であればAとされている人物)について、説明から人物を特定する練習をしておくと良いです。

別パターンとして
聖徳太子の行ったことは次のうちどれか
・墾田永年私財法の制定
・平安京に遷都した
・壬申の乱に勝利した
・冠位十二階の制度を定めた
という問題もあります。

つまり、
・業績⇒人物名
・人物名⇒業績
どちらのパターンもあるということです。

問3

以下の条件に当てはまる国際組織を選ぶ問題でした。
・産油国が設立した
・原油の産出量や価格の決定に強い権力を持っている

答えはOPECです。

アルファベット3~5文字くらいの組織の略称は覚えるのが大変ですよね。
これを覚えるときは、正式名称をヒントにすると良いです。

例えばこの問題の「OPEC」ですが、正式名称は「石油輸出国機構」です。
石油は英語でoilですから、その頭文字の「O」が使われていますね。

このように、正式名称を活用してアルファベットの略称を覚えると効率が良くなります。

大問2:世界地理

世界の主要な国の名前と場所を一致させる


この回では、
・メキシコ
・インドネシア
・南アフリカ共和国
・中国
・インド
・ブラジル
・アメリカ合衆国
・イギリス
・フランス
・ドイツ
・イタリア
が登場しました。

この取り組みにお勧めの教材は文英堂の『高校入試実力メキメキ合格ノート中学地理』です。
「世界の国22」「世界の国40」「世界の国70」と、段階的に国の名前と場所を一致させる練習をすることができます。
実力に応じて暗記の量を選べるのが嬉しいですね。

世界人口ランキング

世界各国は、人口が多い順に
中国:14億人
インド:13億人
アメリカ合衆国:3億人
インドネシア:2.7億人
パキスタン:2億人
ブラジル:2億人
ナイジェリア:2億人
となります。
頻出なので必ず覚えておきましょう。

大問3:日本地理

47都道府県の名前と場所を一致させる

47都道府県の名前と場所は、Vもぎ受験前に必ず一致させておきましょう。
上述の『高校入試実力メキメキ合格ノート中学地理』に覚えるためのページがあります。

各都道府県の特徴を覚える

例えばこの回では、
・秋田県:米の生産量は全国第3位。
・福島県:盆地がある、ももの栽培が盛ん。
・富山県:農業に占める稲作の割合が高い。
・千葉県:東京向けに近郊農業が盛ん。
・山梨県:富士山。扇状地でぶどう・ももの栽培が盛ん。
・滋賀県:琵琶湖は大阪圏の水がめ。古くは交通の要所でもあった。
・愛媛県:果実の栽培が盛ん。
・鹿児島県:畜産が盛ん。
といったものが問われました。

各都道府県の農業・工業の特色は最優先で覚えていきましょう。

記述問題の対策

記述問題も出題されます。
対策が必要ですが。暗記事項を覚えてからにしましょう。
お勧めは受験研究社『自由自在問題集』です。

くどいようですが、基礎知識を覚えてからにしてください。

大問4:歴史(~江戸時代)

時代区分を覚える

日本の歴史を区分する方法はいくつかありますが、そのなかでも都立高校入試に即した時代区分を覚えましょう。
具体的には、以下のページで紹介している私が考えた区分がお勧めです。
https://hibiya-goukaku.com/method/social/

用語が何時代のものかを覚える

例えば
・国司・郡司、東大寺の正倉院:奈良時代
・武士団の形成:平安時代(武士)
・仮名文字、『源氏物語』『枕草子』:平安時代(貴族)
・御成敗式目、承久の乱、後鳥羽上皇、六波羅探題、元寇:鎌倉時代
・建武(建武の新政)、守護大名、書院造:室町時代
・応仁の乱、戦国大名:戦国時代
・近松門左衛門:江戸時代(元禄文化)

様々な歴史用語が「何時代のものか」を判断したうえで、それらを古いものから順に並び替えさせる問題が頻出です。

出来事が起きた場所を覚える

例えば
「鎌倉はどこ?」という問題が出ます。
これまで、鎌倉=神奈川県という知識があればすんなり選べる問題がほとんどでした。
しかし、最近、例えば鎌倉の場所として選択肢が
・横浜
・鎌倉
となっているものなど
同じ都道府県のなかで候補を複数提示して場所を選ばせる問題も増えています。
今の何県でおきたのか、だけでなく起きた場所を地図で確認しておくことが必要です。

他に、後醍醐天皇が南朝を立てた吉野の場所として
・吉野
・奈良(平城京の場所)
が提示される2択問題があります。
後醍醐天皇は足利尊氏から逃げて南朝を立てたのだから、山奥に立てている。
奈良県で山が多いのは南部。
といった知識で判断することもできます。

大問5:幕末~日露戦争期

7月のVもぎでは稼ぎどころとなる範囲ですね。

出来事が起きた場所を覚える

大問4と同様です。
例えば、日米和親条約で開港した下田の場所を選べ、という問題が出ます。

記述問題の対策

地理同様、基礎知識を身につけた後に受験研究社の『自由自在問題集』などで行いましょう。

不平等条約改正に関する出来事の順番

7月のVもぎで最頻出問題です。
岩倉使節団⇒鹿鳴館⇒ノルマントン号事件⇒領事裁判権の撤廃⇒日清戦争⇒日露戦争⇒関税自主権の回復
となっています。
7月のVもぎを受験する人は必ず覚えてください。

大問6:総合問題

表・グラフの読み取り問題

表やグラフから、主に数値の増減を読み取る問題が出題されます。
落ち着いて取り組めば正解できる問題なのでVもぎ過去問で練習しておくと良いですね。

世界の地域ごとの特色を覚える

例えば
・中南米:スペイン語が公用語の国がほとんど(ブラジルのポルトガル語は有名な例外なのでこれも覚える)
・北欧:手厚い福祉
・北アフリカ・アラビア半島:乾燥。砂漠。イスラム教。
です。

国ごとの特色も出る

例えば
フィリピン:英語が公用語。キリスト教徒が多い。

です。

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